林田力 東急不動産だまし売り裁判 Amazon



東急プラザ表参道原宿が酷評


東急不動産の商業施設「東急プラザ 表参道原宿」(渋谷区神宮前)が酷評されている。渡邉正裕氏は「東急不動産には注意したほうがいい。体質がダメ。」とツイートし、マイニュースジャパン記事(佐藤裕一「東急不動産で買ってはいけない 被害者が語る「騙し売り」の手口」)を引用する。これは『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者の林田力へのインタビュー記事である。

インターネット上では東急プラザが消費者のニーズを満たしていないとのコメントが続出した。「金持ちでない私にとってはつまらない。もっと庶民に手の届く、衣、食を提供して欲しい。」「私には用がない」との声がある。この批判は東急電鉄・東急不動産が進める二子玉川ライズにも該当する。「短期間で消えたりする」「夏草や兵どもが夢のあとってことにならないように・・・」と暗い先行きを予言する声もある。

「東急プラザ 表参道原宿」のキーテナントは「Tommy Hilfiger(トミーヒルフィガー)」などのカジュアルブランドである。これに対して「どこにでもある店… それがキー店舗だなんて。」「魅力のない店ばっかり」「もっと個性的なものが良かった」「目新しいものはない」「パッとしたお店がない。もっとアイデアなかったのかね」「わざわざ足を運ぶ魅力ないわ」との意見が寄せられた。

東急不動産のコンセプト「『ここでしか』『ここだから』をカタチに」は的外れである。街の個性喪失を惜しむ声がある。

「原宿・表参道自体が、以前はある種の特異性を売りにしていた」

「原宿に憧れ、原宿で育った私としては、かなりがっかりな店舗展開。どこか郊外のアウトレットかと思いました…。」

「昔みたいな原宿っぽさみたいなのが薄れてきた気がする。あくまでも買い物する場所の一つの選択肢みたいな。」

「東急プラザ 表参道原宿」は原宿の個性を喪失させる。原宿系は「カワイイ」にもオリジナリティや個性を求め主張する。街の個性喪失は東急の街づくりに共通する。二子玉川ライズに対しても世田谷区のパブリックコメントで「個性豊かな街を壊し、日本中画一の街に変えてしまう」との批判が出た。

東急不動産が打ち出したターゲット「高感度で自己編集が好きな人」には「意味不明」と指摘された。「酷すぎる・・・日本はファッションの国ではなくなったな。」との意見まで出た。批判は発表会見の登壇者のファッションにも向けられた。「公式発表の場くらいきちんとスーツ着てボタンやネクタイ締められないのか」とする。さらに東急プラザとの名称にも異論が出た。「東急プラザって名称が古臭い」「東急プラザって響きがもう救いようがない」とする。



東急プラザ 表参道原宿は建物も酷評



「東急プラザ 表参道原宿」は建物も酷評されている。「やっちまったな」感のある建物と指摘される。「東急プラザ 表参道原宿」の建物は貧困である。建築において奇抜なデザインは美徳ではなく、環境と不調和で恥ずかしいだけである。

とってつけたような屋上庭園は自然への冒涜でさえある。狭い場所に植えられた樹木に憐憫の情を抱く。「東急プラザ 表参道原宿」の屋上庭園は「おもはらの森」と称している。「おもはら」は「表参道原宿」を略してつなげたものであるが、「なんてセンスの無いネーミング」と酷評された。

高温多湿の日本の気候で建物の上部に植栽を設けて水をたくわえる屋上庭園は、トラブルの原因となりやすい(「クイズ 設計ミスに学ぶ第5回 客に人気の庭園が 招いたトラブルとは? - 屋上緑化」日経アーキテクチュア2012年5月25日号73頁)。まず漏水の原因になる。

屋根や屋上は本来、雨水を速やかに排水する機能が求められる。しかし、土壌は保水力が高く、雨水が排水されずに表面にとどまる。たまった雨水は設計者が予想しないような流れ方をし、階下に漏水する(「土と水から見直す緑化再入門(1)屋上緑化の失敗に学ぶ[漏水編]」日経アーキテクチュア2009年4月13日号80頁)。防水層の裏側にまで根が入り込み、漏水したトラブルもある。ドレインに落ち葉などの異物が詰まる「目詰まり」を原因とするトラブルも多い。

さらに屋上庭園のある建物では梅雨時の結露による熱環境の悪化も問題になる。屋上側が冷えているのに、そこに暖かい空気入り込むと、天井裏が結露する。これは建物にも中の人間にとっても最悪の状態である。

しかも台風でもくれば周囲に被害をまき散らしかねない。環境無視の建築である。中まで雨風が吹き込み、階段を通じて雨ざらしになりそうである。「東急プラザ 表参道原宿」に対しては「どうやって台風から店内を守るのか」「原宿での暴風雨や竜巻を想定外で済ませるのか」との疑問が提起されている。

これは東京都世田谷区の二子玉川ライズでの対応が参考になる。東急電鉄・東急不動産は二子玉川ライズでも周辺にビル風被害をもたらしている。東急には環境との調和という発想に欠けている。

二子玉川ライズの風害対策として再開発組合は「二子玉川ライズの敷地内の対策では限界があるので、道路を管轄する行政と相談していると回答した(林田力「二子玉川再開発説明会で住民の懸念続出=東京・世田谷」PJニュース2011年5月16日)。行政に責任を転嫁する筋違いの発想である。開発利益の帰する事業主体に環境悪化の責任も帰することが正義である。

この種の責任転嫁は東急不動産だまし売り裁判にも見られる。東急不動産だまし売り裁判は東急不動産(販売代理:東急リバブル)が隣地建て替えという不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りした事件である(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。隣地建て替えにより、日照や眺望、通風が亡くなり、工務店による騒音も発生する。これに対して東急リバブルの営業は責任を感じるところが、騒音が限度を超えるならば管理組合を通して抗議すればいいと責任転嫁した。



東急プラザ 表参道原宿のデザインの貧困



「東急プラザ 表参道原宿」の建物のデザインは環境と不調和で貧困である。日本の建築のダメなところが凝縮された建物である。不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りした東急不動産だまし売り裁判は不動産業界のダメなところが凝縮された事件であった。東急不動産は日本のダメなところを凝縮している。以下で「東急プラザ 表参道原宿」のデザインの貧困さの背景を指摘する。

第一に建物としての機能よりもデザインを重視する傾向は日本の建築界の悪弊である。デザイン重視・安全性軽視である。耐震強度偽装事件では構造設計者が意匠設計者の下請けになっている事実が明らかになった。意匠設計(デザイン)が構造設計の上になっている。そのために建物としての構造・居住性よりもデザイン優先になってしまう傾向がある。デザイン優先の無意味な建物という点では熊本県宇城市の「海のピラミッド」もある。

それどころか、アトラス設計の渡辺朋之のように建築士資格を持たない無資格者が構造設計に関与していた実態もある。東急不動産だまし売り裁判の舞台となった東急不動産の新築分譲マンションでは、その無資格者の渡辺朋之を構造設計者とし、工事監理の構造担当にした(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』「耐震強度偽装事件と欠陥施工」)。東急の問題は全て繋がっている。

第二にデザインそのものの貧困さである。ハイエナ資本主義社会ではデザイナーが目新しいスタイルを作り出し、商品化されたものに消費者が乗せられるという産業本位の思想になる。しかし、建物のデザインは、最初に地域環境があって、そこに人が住み、デザインがある順序になる。

従って一企業の突出ではなく、地域に根付いた取り組みが重要である。デザインは色や形の個性を追及するものではなく、社会に貢献する根源的なものである。二子玉川ライズなどで地域住民を無視して開発を進める東急不動産には決定的に欠けている視点である。


東急不動産(金指潔社長)ソリューション営業本部係長・高田知弘容疑者(逮捕当時36歳)が顧客女性に嫌がらせ電話を繰り返したとして2010年8月18日に逮捕された。高田容疑者は2009年12月から2010年6月に取引相手であったホテル運営会社社長の携帯電話に番号非通知設定で、嫌がらせ電話を繰り返した。嫌がらせ電話は、ほとんどが無言電話であったが、「壊れろ、壊れろ」という呻き声で女性を畏怖させたこともあったとされる。

林田力『東急不動産だまし売り裁判』

東急不動産消費者契約法違反訴訟を描くノンフィクション

 林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社)は東急不動産(販売代理・東急リバブル)から不利益事実を隠して問題物件をだまし売りされた消費者(=原告・林田力)が消費者契約法に基づき売買契約を取り消し、裁判(東急不動産消費者契約法違反訴訟、東京地裁平成18年8月30日判決、平成17年(ワ)3018号)で売買代金を取り戻した闘いの記録。

 裁判における当事者と裁判官の緊迫するやり取りを丹念に再現。個人が不誠実な大企業を相手に闘うドラマがある!

 裁判と並行して明らかになった耐震強度偽装事件の余波や欠陥施工、管理会社・東急コミュニティーの杜撰な管理にも言及し、深刻度を増すマンション問題の現実を明らかにする。東急不動産のために働いた地上げ屋(近隣対策屋、東急不動産工作員)が暗躍し、住環境を破壊する高層マンション建築紛争と共通するマンション建設の闇に触れる。

林田力『東急不動産だまし売り裁判購入編』

 林田力『東急不動産だまし売り裁判購入編』は東急不動産(販売代理・東急リバブル)のマンションだまし売りの実態を物語るノンフィクションである。

 この裁判の経過は林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社、2009年)で明らかにした。『東急不動産だまし売り裁判』はタイトルの通り、裁判をテーマとした書籍であり、提訴後の出来事を対象とする。問題物件の購入に至った経緯や問題発覚後の東急リバブル・東急不動産の不誠実な対応(これが両社への悪印象を決定的にした)には触れていない。その点を知りたいとの声が読者から少なくなかった。

 そこで『東急不動産だまし売り裁判購入編』では購入からマンションだまし売り発覚までの経緯を明らかにした。被害実態を理解できるように東急不動産マンションの写真も掲載した。また、東急不動産だまし売り被害経験を踏まえた住宅購入ポイントをまとめた。

林田力『二子玉川ライズ反対運動1』

林田力『二子玉川ライズ反対運動』(The Opposition Movement Against FUTAKOTAMAGAWA Rise)は二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)に対する住民運動を記録したノンフィクションのシリーズである。東京都世田谷区の二子玉川(ニコタマ)では街壊しが進行中である。「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」や「二子玉川ライズ オフィス」など東急電鉄・東急不動産ら東急グループの営利目的の再開発によって、二子玉川の貴重な自然と近隣住民の住環境が破壊されている。
自然と住環境を守るために住民運動側は住民集会や裁判、議会への陳情など様々な活動に取り組んでいる。『二子玉川ライズ反対運動1』では「にこたまの環境を守る会」「二子玉川東地区まちづくり協議会」ら住民団体の活動の一端を紹介する。
また、同じく二子玉川で起きている住民運動である多摩川暫定堤防や三菱地所玉川一丁目マンションへの反対運動についても触れた。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』の著者である林田力が東京都に提出した二子玉川東第二地区市街地再開発事業計画(案)への意見書及び口頭意見陳述原稿も収録した。

林田力『二子玉川ライズ反対運動2』

林田力『二子玉川ライズ反対運動』(Opposition Movement Against FUTAKOTAMAGAWA Rise)は二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)の住環境破壊の実態や反対住民運動を記録したノンフィクションのシリーズである。
『二子玉川ライズ反対運動2』は最初に二子玉川ライズがダメな理由を明らかにする。続いて裁判や集会など二子玉川ライズ反対運動の活動を述べる。二子玉川ライズ住民訴訟では実質和解という画期的な解決となった。パブリックコメントや新しいせたがやをめざす会など世田谷区政の動き、二子玉川ライズと同じく世田谷区の抱える開発問題である下北沢問題にも言及した。『二子玉川ライズ反対運動2』(Kindle)は『二子玉川ライズ反対運動2』(マイブックル)を全面的に再構成したものである。

林田力『二子玉川ライズ反対運動3』

林田力『二子玉川ライズ反対運動3』は二子玉川ライズ行政訴訟や二子玉川ライズ情報公開問題を明らかにする。続いて二子玉川ライズ問題に対する様々な観点からのオピニオンを掲載する。二子玉川ライズと東京スカイツリーや中野駅周辺再開発、海のピラミッド(熊本県)などの開発事業と共通する弊害を論じている。
その次は二子玉川ライズのビル風問題である。住民と世田谷区の緊迫感ある協議内容を収録している。さらに世田谷区議会を揺るがしたスキャンダル「二子玉川デジタル・コンテンツ問題」も記載する。『二子玉川ライズ反対運動3』(Kindle)は『二子玉川ライズ反対運動3』(マイブックル)を全面的に再構成したものである。

林田力『二子玉川ライズ反対運動5』

林田力『二子玉川ライズ反対運動5』(Opposition Movement Against FUTAKOTAMAGAWA Rise 5)は東京都世田谷区の二子玉川東地区市街地再開発(二子玉川ライズ)の問題を取り上げたノンフィクションの5作目である。『二子玉川ライズ反対運動5』では二子玉川ライズの弊害を再構成する。二子玉川ライズ2期事業控訴審や二子玉川ライズ2期事業に対する不服審査請求、住民と世田谷区の風害対策協議などを取り上げる。資料として二子玉川ライズ行政訴訟の裁判文書も収録した。

林田力『二子玉川ライズ住民訴訟 二子玉川ライズ反対運動6』

林田力『二子玉川ライズ住民訴訟 二子玉川ライズ反対運動6』(Residents' Lawsuit Against FUTAKOTAMAGAWA Rise; Opposition Movement Against FUTAKOTAMAGAWA Rise 6)は二子玉川ライズ住民訴訟にフォーカスした書籍である。二子玉川ライズ住民訴訟は東京都世田谷区の住民らが二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)への公金支出差し止めを求めて世田谷区長を提訴した裁判である。

林田力『東急大井町線高架下立ち退き』

林田力『東急大井町線高架下立ち退き』(Driving out Inhabitants under the Elevated Railway of Tokyu Oimachi Line)は東急電鉄による東急大井町線高架下住民追い出し問題を取り上げたノンフィクションである。東急電鉄は東急大井町線高架下(ガード下)住民に一方的な立ち退きを要求している。Tokyu Corp. is driving out inhabitants and tenants under the elevated railway of Tokyu Oimachi Line.

林田力『二子玉川ライズ反対運動7』

林田力『二子玉川ライズ反対運動7』は2013年の二子玉川の環境を守る会総会や世田谷区予算で二子玉川ライズ補助金を支出することの問題点などを報告する。二子玉川ライズでのAV撮影という毛色の変わった住環境破壊の実態も取り上げた。各地のマンション建設反対運動についても紹介する。

林田力『東急コミュニティー解約記』

 林田力『東急コミュニティー解約記』(パブ―)はマンションの管理会社を変更し、管理委託費を大幅に削減した事例の記録である。東急不動産が分譲したマンション・アルス東陽町(東京都江東区)では管理会社を独立系の会社に変更した結果、管理委託費を年間約120万円も削減でき、変更から1年後には一般会計の余剰金を修繕積立金会計に繰り入れるまでになった。

 林田力はアルス301号室の区分所有者であった。物件引渡し後に不利益事実不告知が判明したため、売買契約を取り消し、裁判で売買代金を取り戻した(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。売買代金を取り戻すまでは居住しており、管理組合理事長も務め、管理会社変更までの経緯にも関係していた。

 アルスでは売主・東急不動産の指定により、分譲当初から東急不動産の子会社の東急コミュニティー(東京都世田谷区)に管理を委託していた。管理委託費等は東急コミュニティーの言い値で決められている状況であった。しかし東急コミュニティーの杜撰な管理が次々と明らかになり、管理会社変更の機運が高まった。